元ワイン醸造家が手掛けるショコラティエメーカー
イタリア北部にありミラノの街を核に、アルプスの自然と
ルネサンス建築が融合する場所がロンバルディア州です。
チーズで有名なグラナ・パダーノの生産や
サフランの栽培が非常に盛んなイタリア国内の中心的州の一つです。
そんな経済と文化の中心地に、元ワイン醸造家でありながら
現在ショコラティエとして世界的に活躍し、それと同時に
素材本来の美味しさを表現したジュースやクリームを作っている
メーカーのMARCO COLZANI(マルコ・コルツァーニ)の工場があります。
子供のころから生粋の「職人」としての気質を持っていたマルコ氏は
有名な企業が作っていたモモのジャムを味見して、普段食べているフレッシュな
モモの味には程遠いことに違和感を持ちました。
その違和感を持ったまま成長した彼は、農業系の大学を卒業し
ワイン醸造家としての経験を積みましたが、彼自身が
「自分がいる場所は研究所なのだ」という事に気が付き
ロンバルディアに研究所件工場を建てました。
現役ショコラティエとして世界で活躍しているマルコですが
彼の心には子供のころの違和感が残っていました。そこで
彼はワイン醸造家としての知識と、ショコラティエとしての
知識を使って、最高のジュースやクリームを作ることにしました。
作るにあたって彼が最も大切にしたことは
「大きな果樹園」と評されるイタリアの大地で育った
素晴らしいフルーツを大切にすることです。
木から収穫したままの完熟した果実を、まるでそのまま食べた
様な味わ甘みや風味を味わえるジュースやクリームを
作ることを目指しました。
ジュースを作るうえで彼が気を付けたことは、イタリアの大地で
育った新鮮で完熟した素材と、必要最低限の材料だけの
シンプルな作りにすることでした。
余計な材料を一切省くことで、素材本来の味を楽しめる
逸品になるからです。この不必要な材料を引いていく
考え方は、ワイン醸造家としての経験から生まれたものです。
彼の考えと、イタリアの果物から生まれたジュースは
果物本来の味や甘みがするだけではなく、その品質
や風味の素晴らしさで、世界から高い評価を得ました。
世界のレストランで使われるようなジュースを作った後に
彼が取り掛かったのが、フルーツを使ったジャムの製作です。
彼の心に長らくあった違和感を払拭するかのように作った
ジャムは、ジュースと同じく必要最低限の素材と
最も大切なフルーツは旬の完熟した素材を使用しています。
旬を大切にしながら、保存料・着色料・酸味料その他の添加物を
一切使用せず、必要最低限の材料で作り出すマルコの商品は
素材そのものの香りと味を感じれる作りに仕上がっています。